Nov20th

昭和の名作漫画 少女漫画編

Top / 昭和の名作漫画 少女漫画編

皆さんこんにちは!稲見雅樹です。

今回は、「名作」と呼ばれる昭和の漫画をご紹介します。
まずは少女漫画編から!

●リボンの騎士

作者:手塚治虫
連載開始:1953年
少女漫画の礎を築いたといっても過言ではない手塚治虫の作品。
手塚が20代の頃に描いたものである。
天使・チンクの悪戯で誕生した、男の心と女の心を持つサファイア王女(王子)をヒロイン(ヒーロー)に据えたファンタジー作品。
お姫様が「男装の麗人」となって悪人と戦うという、当時の少女漫画としては斬新な内容であった。
手塚自身が幼少のころから親しんだ宝塚歌劇団の影響を強く受けており、サファイアのモデルは元宝塚歌劇団娘役の淡島千景である。

●小さな恋のものがたり

作者:みつはしちかこ
連載開始:1962年
ストーリー4コマの形態をとる漫画作品。
1972年には連続テレビドラマ化、1984年には単発TVアニメ化されている。
背が低いことを気にしている女の子チッチ(小川チイコ)と、背が高くハンサムなサリー(村上聡)の恋愛模様を描いた作品。
随所に主人公チッチの目線から書かれた詩が挿入されており、恋の喜びや切なさといった叙情的な心情が分かるようになっている。

●アタックNo.1

作者:浦野千賀子
連載開始:1968年
一大バレーボールブームを起こしたスポーツ根性(スポ根)漫画として有名であり、連載当時は『サインはV!』と並ぶ2大バレーボール漫画として知られていた。
富士見学園中等部に転校してきた主人公・鮎原こずえが、不良グループを率いてバレーボール部に挑戦。
力が認められてキャプテンとして迎えられる。鮎原こずえと仲間達は様々な試練を乗り越え世界を目指す。

●ベルサイユのばら

作者:池田理代子
連載開始:1972年
通称「ベルばら」。フランス革命前から革命前期を舞台に、男装の麗人オスカルとフランス王妃マリー・アントワネットらの人生を描く、史実を基にしたフィクション作品。
宝塚歌劇団による舞台化の大成功が作品のヒットに拍車をかけ、テレビアニメ、劇場版アニメなどが制作されて社会現象化した。
2010年現在も新作劇場版アニメの制作が進行しており、パイロットフィルムが公開されている。

●ポーの一族

作者:萩尾望都
連載開始:1972年
西洋に伝わる吸血鬼(バンパネラ)伝説を題材にした、少年の姿のまま永遠の時を生きる運命を背負わされた吸血鬼エドガーの物語。
成長の代償に失うもの、大人になれない少年の姿が描写されている。
200年以上の時間が交錯する構成で、舞台は18世紀の貴族の館から20世紀のギムナジウムまでさまざまである。
1976年、第21回(昭和50年度)小学館漫画賞少年少女部門を受賞。

●エースをねらえ!

作者:山本鈴美香
連載開始:1973年
少年少女を中心にテニスブームを起こしたスポーツ根性(スポ根)漫画として知られる。
また、アニメ化、テレビドラマ化などもされている。
名門・県立西高テニス部に入部した主人公の岡ひろみが、部内のいじめにはじまる様々な苦難を乗り越えて一流テニス選手へと成長していく過程を描く。
お蝶婦人や宗方コーチなど、個性的なキャラクターも魅力。

●はいからさんが通る

作者:大和和紀
連載開始:1975年
大正時代を主舞台とし、設定年代当時の様々な民間風俗や漫画連載当時のサブカルチャー(『宇宙戦艦ヤマト』、『科学忍者隊ガッチャマン』、『ロッキー・ホラー・ショー』、『ゴジラ』シリーズなど)を由来としたギャグなどを取り混ぜながら大正デモクラシー〜シベリア出兵〜関東大震災を駆け抜けて結ばれる一組の男女とそれをとりまく人々の恋愛模様を描くラブコメ作品。
アニメおよび映画、舞台の演目、テレビドラマにもなっている。

●はみだしっ子

作者:三原順
連載開始:1975年
英語圏を舞台に、思春期前の4人の少年がそれぞれの複雑な事情で、親に見捨てられたり、親を見限ったりして家出し、共同生活を送ることとなる。
さまざまな出来事を通じて、彼らの心の彷徨と成長が描かれている。

●悪魔の花嫁

作者:あしべゆうほ
原作:池田悦子
連載開始:1975年
はるか昔、妹のヴィーナスを愛したがためにゼウスにより天界から追放され悪魔になったデイモス。
ヴィーナスもまた生きながら朽ちていくという罰を受けた。
妹を救うためには現代でヴィーナスの生まれ変わりである美奈子の体を手に入れ、その体にヴィーナスの魂を入れることが必要だった。
ヴィーナスを救うために美奈子を誘惑するデイモスだが、次第に美奈子に惹かれていく。
ゲストキャラクターが各短編で主人公になり、それぞれの話にレギュラーであるデイモスと美奈子がかかわっていくオムニバス形式で話が進んでいくホラーファンタジー。

●王家の紋章

作者:細川智栄子あんど芙~みん
連載開始:1976年
現代と古代、エジプトを舞台とする3000年の時を経た恋と壮大な歴史ロマンの物語。
本作品を長年にわたり掲載してきた『月刊プリンセス』は2005年新年特大号にて創刊30周年を迎え、また2006年9月6日発売の10月号で本作品は連載30周年を迎えた。それらを記念して、『プリンセス』誌では付録を付けるなどの様々な催しが行われた。
2016年8月、ミュージカル化され、帝国劇場にて上演することが決定した。

●エロイカより愛をこめて

作者:青池保子
連載開始:1976年
男色の美術品窃盗犯「怪盗エロイカ」ことドリアン・レッド・グローリア伯爵(以下、伯爵)の法をやぶった美術品収集活動が、北大西洋条約機構(NATO)の情報将校「鉄のクラウス」ことクラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐(以下、少佐)の作戦行動と遭遇し騒動を引き起こす、コメディ色を含んだ怪盗&スパイ活劇。
少女向け漫画ながら、綿密な考証と細部まで書き込まれた緻密な絵柄や、少女漫画離れしたストーリーから男性ファンも獲得している。

●風の木の詩

作者:竹宮恵子
連載開始:1976年
19世紀末のフランス、アルルのラコンブラード学院の寄宿舎で繰り広げられる、思春期の多感な少年達を中心とする物語。
愛欲、嫉妬、友情など、さまざまな人々の想いが交錯するなか、運命に翻弄される2人の主人公、華麗なジルベールと誠実なセルジュの切ない愛が描かれる。
「少年愛」のテーマを本格的に扱った漫画作品であり、少年同士の性交渉、レイプ、父と息子の近親相姦といった過激な描写は当時センセーショナルな衝撃を読者に与えたが、知識人たちからは高い評価を得ている。
第25回(昭和54年度)小学館漫画賞少年少女部門受賞。

●生徒諸君!

作者:庄司陽子
連載開始:1977年
聖美第四中学校2年A組にやってきた転校生・北城尚子。
ナッキーの愛称を持つ彼女は、自分に素直な感性と快活さで学園生活に新たな風を巻き起こす。
やがて彼女を慕うクラスメイトたちと悪たれ団を結成。
中学、高校、大学、そして社会に出るまで間に、学校行事や進学、恋愛、家庭事情などさまざまな出来事を経験しながら、ナッキーと彼らは強い友情を育みつつ成長していく。

●綿の国星

作者:大島弓子
連載開始:1978年
擬人化された雌の子猫・須和野チビ猫と、周囲の猫達や人間達の様子を描いた作品。
連載当時に「私は自分を人間だと思っているので、この姿で登場します」という注意書きがあり、作中の猫は読者の為の擬人化なので、作中人物は、猫は猫として認識する。
なお、作中の猫は人の言葉を理解する。作画は猫であり、当たり前に、猫の形態である。

●有閑俱楽部

作者:一条ゆかり
連載開始:1981年
幼小中高大一貫制の名門学校であり、名士名家の子弟が通う聖プレジデント学園。
その高等部生徒会の面々は学園でも屈指の権力と能力を持ちながら、生徒会らしい事は何一つせずに暇を持て余していた。
何時しか生徒や教師から「有閑倶楽部」と呼ばれる様になった彼らは、学業もそこそこに大小様々な事件に首を突っ込み、様々な出来事に関わっていく…。

●ときめきトゥナイト

作者:池野恋
連載開始:1982年
第1部の主人公・江藤蘭世、第2部の主人公・市橋なるみ、第3部の主人公・真壁愛良、3人の主人公が織り成すストーリーである。
3人のヒロインは、それぞれ能力を持ち、その能力に振り回されながらも様々な困難に立ち向かうことになっていく。
『真壁俊の事情』は、俊を主人公にして、彼の視点から見た第1部の裏ストーリー。
『江藤望里の駆け落ち』は蘭世の父・望里を主人公にした番外編ストーリー。

●月の夜 星の朝

作者:本田恵子
連載開始:1983年
鏡子(りおの叔母)と虎彦(遼太郎の叔父)の結婚式の場面から物語は始まる。
結婚式に出席していた当時4歳のりおと遼太郎は、大人たちの前でキスをして周りを驚かせる。
それから10年の歳月が流れ、中学生になった2人は、中学対抗バスケットボール大会の決勝戦で偶然再会する。
りおは中学生になっても遼太郎にほのかな思いを寄せているが、バスケ部の先輩の森村から告白され、2人の間で気持ちが揺れ動く。
当時大ヒットとなり、同じ頃に連載されていた池野恋の「ときめきトゥナイト」と人気を争った。

●CIPHER(サイファ)

作者:成田美名子
連載開始:1985年
1980年代のアメリカを舞台にした少女漫画。
美術学校に通う少女と、その少女に秘密を知られた双子の俳優を中心とした作品。
彼らの"二人一役"のきっかけや、双子と彼らを取り巻く人々の葛藤と自立・再生を丁寧に、細やかに綴る。

●ボーイフレンド

作者:惣領冬実
連載開始:1985年
気性が激しく、クールな高刀柾。クラスメイトだが事情があり2歳年上の結城可奈子。
新任の体育教師で可奈子の幼なじみ・仲津川荘。天性のバスケの才能を持つアキラ。
柾と可奈子は自然と惹かれ合うが、荘やアキラとの三角関係に発展する。4人が紡ぎ出す恋の物語。

●動物のお医者さん

作者:佐々木倫子
連載開始:1987年
札幌市にある「H大学獣医学部」を舞台に、獣医師を目指す学生の日常をコメディタッチで描いている。
基本的に一話完結型。
主人公の飼い犬であるシベリアン・ハスキーの“チョビ”はシベリアン・ハスキーブームを巻き起こし、同時にH大のモデルである北海道大学獣医学部の志望者数が跳ね上がるなど、社会現象も巻き起こした。
登場する動物は一貫して写実的に描かれている。
動物のセリフとしてふきだしなしの文章が明朝体のレタリングをされてコマ内に書かれる演出がされており、ドラマ版でも反映されている。

●笑う大天使

作者:川原泉
連載開始:1987年
史上最強の名門お嬢様学校、聖ミカエル学園に学ぶ高校生、司城史緒、斉木和音、更科柚子はそれぞれ猫をかぶり、良家の子女として学園生活を送っていた。
しかしある事件をきっかけに、互いの本性がばれてしまった。親近感を覚えた3人はそれ以後、仲のよい友達となる。
3人の少女たちに起こるドタバタ劇をコメディタッチで描く。

●ぼくの地球を守って

作者:日渡早紀
連載開始:1987年
現代日本に転生した異星人としての前世の記憶を持つ7人の男女を中心とするSF漫画。
当時流行した『男女7人夏物語』のようなトレンディドラマに、転生という要素を加えたストーリーで、「男女7人月物語」と呼ばれた。
ストーリーは現代日本と、彼らが思いだす前世の出来事を行き来しながら進む。

●白鳥麗子でございます!

作者:鈴木由美子
連載開始:1987年
プライドが高くて思い込みの激しいお嬢様・白鳥麗子は、幼少期から秋本哲也に思いを寄せていたが、そのプライドが邪魔をして素直に思いを伝えられずにいた。
やがて大学生になった哲也を追いかけて上京した麗子は、今度こそ哲也に対して素直になろうとするが、またしてもプライドが邪魔をして素直になれない。
高飛車な麗子だったが、一途に哲也を思い続ける気持ちでは誰にも負けず、そんな麗子の思いに哲也が応えるところから物語が始まる。
やがて同棲を始めた麗子と哲也の波乱万丈の生活が描かれる。

●東京ラブストーリー

作者:柴門ふみ
連載開始:1989年
キャッチコピーは、「東京では誰もがラブストーリーの主人公になる」。
東京で暮らす若い男女を主人公とし、それぞれの恋愛模様を描く。
日本の女性の恋愛観に革命をもたらし、トレンディドラマの礎を築いたラブストーリー。

手塚治虫から始まり、昭和の少女漫画はSFファンタジーからラブストーリーまで、バラエティ豊かですね!
稲見は萩尾望都さんの作品が好きで、よく読んでいました。