Nov20th

平成初期の名作漫画 少年漫画編

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皆さんこんにちは!稲見雅樹です。

前回、昭和の名作漫画をご紹介しました。
今回は、時代を平成に進めて、平成初期の人気漫画をピックアップしていきたいと思います。
まずは少年漫画から。

●うしおととら

作者:藤田和日郎
連載開始:1990年
主人公の少年「蒼月潮(通称:うしお)」が妖怪「とら」と共に、妖怪退治の槍「獣の槍」を武器に、最強最悪の大妖怪「白面の者」と戦う姿を描く。
「うしお」と「とら」の出会い、「獣の槍」と「白面の者」との戦いは全くの偶然のようであったが、物語が進むにつれて、それぞれの深い関わり、長きに渡る宿命が明らかになっていく。
人間と妖怪を超えた深い絆を主軸に置きながら、非常に多くの登場人物達のエピソードが描かれ、それらが終盤に向けて一つに収束していきながら、物語は最終決戦に至る。

●金田一少年の事件簿

原作:天樹征丸・金成陽三郎 作画:さとうふみや
連載開始:1992年
名探偵・金田一耕助を祖父に持つ高校生・金田一一(きんだいち はじめ)が、幼馴染・七瀬美雪(ななせ みゆき)や親友・剣持勇警部、ライバル・明智健悟警視らと共に、遭遇する難事件を、祖父譲りの抜群の推理力で次々と解決していく物語。
本格的なミステリーを題材とした漫画であり、推理漫画ブームの先駆けとなった作品。

●東京大学物語

作者:江川達也
連載開始:1992年
函館向陽高校の3年生である村上直樹は、容姿端麗・頭脳明晰・運動神経抜群の三拍子そろった男。
ある日村上は、友人である佐野に連れられて、同じ高校の女子テニス部の試合を見に行く。
村上はその時試合をしていた水野遥に一目惚れして、翌日交際を申し込み、交際がスタートする。
連載初期はオナニーなど性的なネタを絡めつつもプラトニックな恋愛が描かれていたが、単行本第5集以降、過激な性描写が顕著となっていった。
一話が丸々セックスシーンのみというエピソードも存在した。

●行け!稲中卓球部

作者:古谷実
連載開始:1993年
多彩な人物、意表を突くギャグや思春期真っ只中の少年・少女の青春を描いた物語で、性別を問わずに人気を博した。
卓球用語やルールなど、作者の古谷が中学時代に卓球部に在籍していた経験が活かされている。
著者・古谷は本作以降、純粋な意味でのギャグ漫画は描いていない。

●あずみ

作者:小山ゆう
連載開始:1994年
江戸幕府初期、泰平の世を作り上げるため、内乱の芽を摘む暗殺集団の一人として「爺」(小幡月斎)に育てられた少女・あずみの戦いと苦悩を描く。
戦国から泰平の世へと移りゆく中で必要とされなくなった武人たちの不満にスポットが当てられており、過渡期ゆえの社会不安が物語のベースとなっている。
2003年に実写映画化し、2005年には舞台化もされている。
1997年度第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞のほか、1998年には第43回(平成9年度)小学館漫画賞青年一般部門を受賞。

●名探偵コナン

作者:青山剛昌
連載開始:1994年
今なお連載が続く人気推理漫画。
謎の組織によって幼児化させられた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンと名乗り、組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく。

●サラリーマン金太郎

作者:本宮ひろ志
連載開始:1994年
主人公矢島金太郎のサラリーマンとしての活躍と成長を描いたビジネス漫画。
テレビドラマ化された他、パチンコやアーケードゲームにもなっている。
また、味の素とコラボレーションして調味料も発売した。

●るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

作者:和月伸宏
連載開始:1994年
幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客、緋村剣心。
明治維新後は「不殺」(ころさず)を誓い、流浪人として全国を旅していた。
神谷薫との出会いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵達との戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。
テレビアニメ化された他、小説、オーディオブック、ミュージカル、ゲームとさまざまな媒体でメディアミックスされた。

●蒼天航路

原作:李學仁 漫画:王欣太
連載開始:1994年
中国の後漢末期から三国時代の英雄曹操を「最も人に興味を示した英雄」として主人公に据え、新しい解釈のもとで三国志の世界を描いた長編大作である。
キャッチコピーは「衝撃のネオ三国志」。
三国志の正史と『三国志演義』のエピソードへの独自のアレンジと、臨場感溢れる豪快な迫力や作者が「その人物に与えるコマにおいては全員主役」と語るという緻密なキャラクター描写が特長。
2009年にテレビアニメ化された。

●ピンポン

作者:松本大洋
連載開始:1996年
卓球を題材として友情を描く青春漫画。神奈川県藤沢市が舞台となっている。
2002年に窪塚洋介主演で実写映画化され、大ヒットとなった。

●賭博黙示録カイジ

作者:福本伸行
連載開始:1996年
自堕落な日々を過ごしていた主人公“伊藤開司”が、友人の保証人となって多額の負債を抱えたことをきっかけに、様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。命を賭けた極限の勝負の中での人間の思考・生き様が描かれており、作品独自のギャンブルが特徴である。
「ざわ‥ざわ‥」の擬音が若者層に広く浸透した。

●GTO

作者:藤沢とおる
連載開始:1996年
東京都武蔵野市・吉祥寺を舞台に、学校法人・東京吉祥学苑の教師に着任した元湘南の走り屋である鬼塚英吉が、学園全体に巣食う数々の問題を型破りな方法で解決し、活躍する姿を描いた学園漫画。
現代の社会問題や教育問題を多く取り扱っているのが特徴。
教師の実態や本音、少年少女の心のうちなどが描かれ、学校というシステムの病巣に鋭く迫っている。
1998年と2012年の2回、テレビドラマ化した。

●HUNTER×HUNTER

作者:冨樫義博
連載開始:1998年
通称『H×H』。主人公の少年ゴン=フリークスがまだ見ぬ父親ジンと会うため、父の職業であったハンターとなり、仲間達との絆を深める様を描いた冒険活劇。
休載期間が非常に長く、1999年以降は毎年10回以上休載している。連載が再開されるときはニュースにさえなる。
また本誌掲載時にネームに近いラフ画で、背景もほぼ描かれていない状態で掲載されることが頻繁に発生した。
それでも人気の衰えない、不動の名作である。

●NARUTO

作者:岸本斉史
連載開始:1999年
忍同士が超常的な能力を駆使して派手な戦いを繰り広げるバトルアクション漫画。
アジア各地の民話や伝承、宗教のオマージュを巧みに取り組んだ世界観の中で、主人公と仲間との友情、裏切りと復讐、師弟や家族の絆が中心として描かれ、忍の世界とその起源・歴史を含めた重層的なストーリ展開となっている。

●BECK

作者:ハロルド作石
連載開始:1999年
平凡な毎日に不満を持っていた主人公の少年・田中幸雄(通称:コユキ)は、南竜介との偶然の出会いによって、音楽の世界に入り込むことになる。
南竜介・田中幸雄を中心に、バンド:BECK(ベック)・英語名:Mongolian Chop Squad(モンゴリアン・チョップ・スクワッド、M.C.S)が結成され、失敗・挫折を繰り返しながらも、音楽への信念を原動力に一歩ずつ前進してゆく様を描く。
テレビアニメ化された他、2010年には実写映画化された。

●GANTZ

作者:奥浩哉
連載開始:2000年
「日本人に馴染むSF」を目指した、現実と非現実が交錯する世界観、不条理とも言える死と隣り合わせの緊張感、個性溢れる登場人物などが人気を集めた少年漫画。
作者は「正義とは何なのか?」「正義はあるのか?」というストーリーの図式は『GANTZ』のテーマでもあると語っている。
テレビアニメ化の他、劇場アニメ、実写映画、舞台化されている。

「平成初期」ってどこらへんまでだろ…?と思い、個人的な感覚で2000年までに連載が始まったものを集めてみました。
だんだんストーリーの傾向が現代に通じるものになってきましたね。